三島由紀夫の「私は遅れる」というのが科学的に証明されてた件について

www.youtube.com

今日はなんか調子が悪いです。なんなです。

はっつけてある動画が全てなんですけど、ざっくり言いますと、
僕がこの文章をタイピングしようと意識する0.5秒前に脳ではすでに手にタイピングするように命令されていて
その後、意識がタイピングをするという事実を認識してるにすぎないそうです。

つまり、

「無意識が行動を決定して、意識はそれをただ見ているだけ」ということです。


これが正しいと仮定して、三島由紀夫金閣寺の文章を思い出してみると、
金閣寺ではよく、「私は遅れる」という言葉が出てきます。
これは、なにかを言おうとしたときにそれが自然と反射的に言葉が出てこず一瞬間遅れてしまい会話の流れに乗れないということで、果ては、
感情すらも遅れていて、なにか嬉しいだったり悲しいだったりも、それを感じるのが一瞬間遅れてしまい、その遅れの間に現実は自分を置いて行き
疎外感を感じるということです。


これは三島由紀夫が意識があまりにも過剰で、無意識からの感情や行動の命令をいちいち意識なチェックを介さずにはできないので、それで遅れてしまうというようなことが書かれていたと思うのですが
(読み返してはない)

この動画でその三島由紀夫の仮説というか感覚的な遅れが科学的に証明されていたんだと知って感動しました。

この「遅れ」は「仮面の告白」では疲労感に繋がると強調されて書かれていたと思うので、デビューからの三島由紀夫のテーマのひとつなんでそのへんも要チェケラ!

追記
最近、三島由紀夫に対して自分はアンチな気分になってたんやけど、根本的にはやっぱり親近感がすごい。
しかし、三島由紀夫が自分を保つために太宰治アンチを表明していたように、現代人は三島由紀夫アンチを表明しないと袋小路に追い込まれるんちゃうかな。
異常事態も日常に飲み込まれてしまうのだから…