「正直、嫌だな」という気持ちが遅れてくる。

四月ごろに巨大中国人含めてジムの人と居酒屋に行くことになった。
提案者はザ大阪と呼称とする。
年齢は50歳前後、仕事は車関係の会社を経営している。非常に社交的でジムのスタッフや利用者と定期的に食事に行っているそうだ。
見た目は角刈りでドギツいサングラス、ボストンバッグをいつも手にしていて、「おぱんちゅうさぎ」のキーホルダーをしている。定期的に日焼けマシンを使っていて肌が黒く、香水の匂いがきつい。
ラインのプロフィールには「人生一回きりやから楽しみまくる!」や「みんなをハッピーに!」にと書いてある。
そして、名刺には心理系の資格が二つ並んでいた。(ほんまかいな)

俺はザ大阪とは距離を取っていたいのだが巨大中国人が仲良くしていて食事を断れなかった。

ザ大阪とはジム利用時間が同じで、相手が社交的なので会えば一言二言話していた。
食事まで行くことになったのは多分、俺がドバイに旅行に行くことを知ったからだと思う。
巨大中国人含めて三人でジムで話しているときにそのことを話したのだが、ドバイのことを話した瞬間に目の色が変わっていた。
おそらく、俺を金持ち、もしくは金持ちと繋がりがあるのだと思っていると思う。どれも途方もない見当違いだが、、

実際に嫌なことをされたわけではない。ただ、見た目やキャラクターではなから毛嫌いしているだけだ。
それはそれで別にいいと思っている。
こんな人を嫌だと思っていることを自覚するのにけっこう時間がかかったことがあんまりよくないなと思う。
仲良くなろうというか「仲良くならなければならない」だとか「嫌われたくない」みたいな気持ちが働いていたと思う。
食事に誘われてから嫌いと自覚できるまでの一週間ぐらいは感情面にすごい抑圧がかかっていて分裂的だったと思う。
まだ一週間で嫌いだと自覚できてよかった。

食事の際はお酒はあまり飲まないように気を付けよう。