現実的日記

今日もバイトだった。

主任も店長もいた。面談はあるのだろうか?というか、俺が長時間働きたがっていることを周りの人間は知っているのだろうか?
そんな思いを駆け巡らせながらいつも通りに働いていた。
今日は主に他店舗で売れなかった商品の処理のために移動してきたものの品出しをしていた。近場の系列で一番大きい店なので、よくそういうことがある。
他にも商品の取り置きや交換での主任への報告、メモ書き、留守番電話に四苦八苦していた。パートになれば少し複雑な仕事も増えるのでこんなんで大丈夫かと、いつもしている仕事もなにか難しく感じた。

店長は支配人からの浴衣陳列の指示に注意がいっているようであまり話しかけられなかった。
20時になり、面談の話は今日はされないなと思った。受け身でいるのは嫌なので、また、事務所で面談の催促をしようと決心した。
面談に消極的だということは色の悪い返事がくるんじゃないかと不安が募る。

店の閉め作業を終え、店長のデスクに向かい、「面談は日程の目処はあるのでしょうか?」と訊いた。
面談がまだできていないのはお互いの休みの都合であって、また近々にしたいと言われ、俺が明日、明後日は休みなので、26日はどうでしょうかと尋ね、その日に決定した。
隣には次長がいた。
何かそれがまた気まずいというか、恥ずかしいというか、できるだけ次長に聞こえないように話したいが土台無理な話だ。

ロッカーで着替え、また事務所の前を通る時に次長とすれ違い
「なんな君、働く時間増やすん?」
「あ、はい」
「毎日、働いてや」
「いや、もう、それは…」
「毎日やでw」
「あ、はは」
「旅行でお金めっちゃ使ったんちゃうんw」
「いや、もう、貯金したくて…」

一応、これなら、パートになれそう…?
パートを断れられたときはここを辞めて新天地で働かなくてはと思っていた。それはそれでまた不安だ。
早く、結論が出てほしい。

それにしても、「毎日働いてや」のボケに反応できない俺の余裕のなさよ。
なにか頭がいっぱいいっぱいやったし、後ろには子供服の親しいおばちゃんがいて聞かれるのも恥ずかしかった。

その後、そのおばちゃんにはパート化しようとしていることを言ったが、すぐに人に言いふらしそうでなにか嫌な予感がする。
ついでにそのおばちゃんはなぜか俺が漫画を描いていたことも知っていた。
複雑な社会に生きている。

帰りは小雨だったので、傘をささずに帰っていたら急にしっかりと降ってきた。
ついでに自転車の前輪がパンクした。
びしょ濡れになりながら、ドラッグストアに行き、昨日に目を付けていた半額鯖缶が全て買われていることに意気消沈し、トマト缶を買い、帰宅した。

明日、明後日は休み。
パンク直さないとな。

弟からラインがきていた。会計士の一次試験を突破したそうだ。
二次試験の準備にまた集中するそうだ。
家族の話はいつになったらできるのだろうか。したい旨は伝えているが、どうなんやろう。弟はあまりそれが必要だとは感じていないように思う。